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目・鼻を描き足す

  

目・鼻を付ける

引き続き、顔を作っていく作業です。 耳を付けましたので、残るは目と鼻と口ですが、この記事では目と鼻を描きます。

目を描く

まず、右目を作りましょう。 黒色の縦長の楕円のシェイプを作成します。

1. 右目を描く
1. 右目を描く

上図のように黒色の縦長の小さな楕円を作ります。 フィルは黒色に、ストロークは無し(アンセット)にしています。 次に、この右目を複製して左目を作成します

2. 編集(E) -> 複製(A)を実行
2. 編集(E) -> 複製(A)を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "複製(A)"を実行します(またはキーボードのCTRL+Dを押します)。

  
"編集(E)" -> "複製(A)" は、"編集(E)" -> "同じ場所に貼り付け(I)" とほぼ同じ結果となります。 同じドキュメント内で複製するならこのコマンドを使いましょう。
  
他のドキュメントの同じ位置に貼り付ける場合は、"編集(E)" -> "同じ場所に貼り付け(I)" を実行しましょう。
3. 複製された左目用オブジェクト
3. 複製された左目用オブジェクト

上図のように右目が複製されます。 ただし、見た目にはオブジェクトが増えたかどうかはわかりません

では、複製された右目を水平反転して左目にします。 ただし、このまま水平反転しても、何も変化しません。 顔の土台と一緒に選択して水平反転させます

4. 顔の土台も選択された状態
4. 顔の土台も選択された状態

上図のように目と顔の土台を選択します。 では、この2つのオブジェクトを水平反転しましょう。

5. ツールコントロールの[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタンを押す
5. ツールコントロールの[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタンを押す

上図のように画面上部にあるツールコントロールの[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタン([選択オブジェクトを水平方向に反]ボタン)を押します。

6. 水平反転された左目と顔の土台
6. 水平反転された左目と顔の土台

上図のように左目と顔の土台が水平反転されます。 選択中のオブジェクトを囲む矩形の中心線を軸として反転されるため、ピッタリと左右対称になりました。 これで目は完成としましょう

鼻と白フチを描く

続いて鼻を描きます。 なお、鼻の周りは、白フチで囲みます。 鼻は黒色の楕円のシェイプで、白フチは白色の楕円のシェイプで描きます。

1. 白フチと鼻を描く
1. 白フチと鼻を描く

上図のように白色の楕円を作り、その上に一回り小さな黒色の楕円を作ります。 どちらの楕円もフィルのみで、ストロークは無し(アンセット)です。

白フチは右に、鼻は左に寄っていますが、整列の機能を紹介するためにワザとずらしました整列の機能を使って中心に配置してみましょう

2. 顔の土台と白フチと鼻を選択
2. 顔の土台と白フチと鼻を選択

上図のように顔の土台と白フチと鼻を選択します(計3つのオブジェクト)。

3. オブジェクト(O) -> 整列と配置(A)...
3. オブジェクト(O) -> 整列と配置(A)...

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"オブジェクト(O)" -> "整列と配置(A)..."を実行します(またはキーボードのSHIFT+CTRL+Aを押します)。

4. 整列と配置ダイアログが開く
4. 整列と配置ダイアログが開く

上図のように整列と配置ダイアログが開きます。 では、整列を行いましょう。 今回はオブジェクトの中心を垂直軸に合わせます。

5. [中心を垂直軸に合わせる]ボタンを押す
5. [中心を垂直軸に合わせる]ボタンを押す

上図のように[中心を垂直軸に合わせる]ボタン([中心を垂直軸に合わせる]ボタン)を押します。 さらに、右上の[X]ボタン([X]ボタン)を押してダイアログを閉じましょう。

6. 白フチと鼻が中心に配置される
6. 白フチと鼻が中心に配置される

上図のように白フチと鼻が中心に移動しました。 これで鼻と白フチは完成としましょう。 ただし、選択中であるためバウンディングボックスが邪魔で見づらいです。 選択を解除しましょう。

  
バウンディングボックスとは、オブジェクトを囲む最小の矩形の枠のことです。 矩形(くけい) くけい 矩形(くけい) とは全ての角が90度の四角形のこと、つまり正方形か長方形のことです。
7. ツールコントロールの[選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタンを押す
7. ツールコントロールの[選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタンを押す

上図のように画面上部にあるツールコントロールの[選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタン([選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタン)を押します。

  
選択ツールでオブジェクトがない場所をクリックすることでも、選択を解除することができます。
8. 選択が解除される
8. 選択が解除される

上図のようにバウンディングボックスが表示されなくなり、見やすくなりました。 鼻と白フチが完成です。

  
  

まとめ

複製の機能を使えば、一度の操作で"編集(E)" -> "同じ場所に貼り付け(I)" と同じ結果を得られます。

操作/コマンド 説明
CTRL+D 選択中のオブジェクトを複製する

オブジェクトは、水平反転・垂直反転させることができます。

操作/コマンド 説明
[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタン
(または)
H
選択中のオブジェクトを水平反転する
[選択オブジェクトを垂直方向に反転]ボタン
(または)
V
選択中のオブジェクトを垂直反転する

整列の機能で、複数のオブジェクトをきれいに並べることができます。

操作/コマンド 説明
SHIFT+CTRL+A 整列と配置ダイアログを開く
[中心を垂直軸に合わせる]ボタン 選択中のオブジェクトを中心を垂直軸に合わせて整列する

画面上部にあるツールコントロールの[選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタン([選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタン)を押すことで、全ての選択を解除することができます。

操作/コマンド 説明
[選択オブジェクトまたはノードのすべてを選択解除]ボタン 全ての選択を解除する
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