PNG形式でエクスポートしよう
座っているクマのイラストが完成しました。 完成したイラストを失うことがないよう、ここで保存しておいてください。
すでに説明したように、InkscapeではドキュメントはSVG形式で保存されます。 SVG形式はオープンな規格であるため、Inkscape以外のソフトウェアでも扱うことができます。 ただし、SVGファイルを扱えるソフトウェアは限られているため、SVG形式のままでは利用範囲が限られてしまいます。
他のソフトウェアで利用したり、ウェブサイトで公開するためにはSVG形式よりもPNG形式の方が便利です。 制作したクマのイラストをPNG形式でエクスポートしましょう。
PNG形式でエクスポート
では、座っているクマのイラストをPNG形式でエクスポートしましょう。

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"ファイル(F)" -> "PNG画像にエクスポート(E)..."を実行します(またはキーボードのSHIFT+CTRL+Eを押します)。

上図のようにPNG画像にエクスポートダイアログが開きます。 このダイアログでは、エクスポートする範囲や解像度・ファイル名などを指定してPNG形式で画像をエクスポートすることができます。
"エクスポート領域" では、エクスポートする範囲を指定します。 ページ全体をエクスポートすることも、描画されている範囲だけをエクスポートすることも、選択されているオブジェクトだけをエクスポートすることも、範囲を自由に指定することもできます。
なお、今回はページ全体ではなく、描画されている範囲のみをエクスポートします。
![3. [描画全体(D)]ボタンを押す 3. [描画全体(D)]ボタンを押す](/images/screenshot_simpleillust_exporttopng-03.jpg)
上図のように[描画全体(D)]ボタンを押します。 [描画全体(D)]ボタンを押したことで、x0、y0、x1、y1、幅、高さが自動的に計算されて設定されます。 x0、y0が左上の座標を、x1、y1が右下の座標を表します。 幅はx1 - x0の値が、高さはy1 - y0の値が計算されてセットされます。
続いてファイル名を指定します。

上図のようにファイル名(F)にファイル名を入力します。 なお、[エクスポート先(E)...]ボタンを押してファイル名を指定することもできます。
では、PNGファイルをエクスポートしましょう。
![5. [エクスポート(E)]ボタンを押す 5. [エクスポート(E)]ボタンを押す](/images/screenshot_simpleillust_exporttopng-05.jpg)
上図のように[エクスポート(E)]ボタンを押します。

上図のようにPNG形式でのエクスポートが実行され、エクスポートの進捗ダイアログが表示されます。
エクスポートが完了するとエクスポートの進捗ダイアログは自動的に閉じられます。 エクスポートされたPNGファイルは、他のソフトウェアで読み込んだり、ウェブサイトで公開するなどしましょう。





